2004/8/24(Tue)
北海道の大自然を満喫!
 
根室キャンプ場〜トドワラ〜中標津〜羅臼〜岩尾別ユース

 北海道に上陸してあんまり動物に出会わなかったのですが、さすが道東、知床は動物と人間が共存する場所なのです。サファリパークかと思っちゃった。しかも、中標津ではあり得ない動物と遭遇!へ?あり得ないって?そんな事は無いですが中標津では珍しいらしいですよ〜しかし、ビックリしたぁ〜


 朝、6時30分に目が覚めた。何だか調子が良い。7時過ぎ、よっしーも起きてきて、オニオンスープで軽く朝ご飯。朝のスープはホント胃に浸みます。荷物をまとめて出発準備をしていると昨夜のメンバーが起きてきた。オイラは荷物の積み込みも終わり、あとは出発するばっかだったが、彼らの朝食に合わせコーヒータイム。9時頃までゆっくりとした朝を過ごした。

 彼らに見送られ、R44で厚床、R243〜244で海岸線を北上し、野付半島へと向かった。ここはトドワラで有名な場所だ。トドワラとは海水の浸食により立ち枯れたとど松が幻想的な景色を見せる神秘的な場所で、多くのライダーも、観光客も訪れている。R244からD950へ。野付半島の先端まで約15kmほど。根室海峡を通る強風の中をひた走った。

 トドワラの駐車場は観光バスが何台も駐車できる大きな駐車場が整備されており、何だか観光地っぽさを感じた。

 目当てのトドワラはどこ?と思い観光センターを出て人々の流れに沿って歩く。ん?結構な距離だ。ん?あの、遠くに見えるのが・・・そう、トドワラへは更に30分ほど歩いて行かなければならなかった。

 ですが、弱音も吐いてられません。歩きます。途中、馬が大きな馬車を引いてこっちへ向かってくる。おー!帰りはあれに乗ろう!固く誓った。で、30分ほど歩きやっとトドワラへ付いた。ソコは朽ち果てたとど松と湿地帯の織りなす、荘厳で偉大な自然の力を感じる場所だった。木道が整備されており奥まで見に行けるようだ。オイラは手近な木道を選んで自然の力を味わった。

 しばらくトドワラで自然のすごさを味わい、例の馬車乗り場へと向かった。さすがに馬車は大人気。おばさんとおじさん、子供を抱っこする若夫婦に紛れて馬車に乗り込んだ。多分「若いのに馬車なんか乗って、あなた達くらい若いんだったら歩きなさい!馬がかわいそう!」とか思われてると思います。でも、オイラは、と言うか、よっしーは今日、更にバイクで何時間も走らなければならず、体力温存もあって・・・ま、言い訳ですが(寒)

 馬車で15分くらい。観光センターへ到着した。そして、更に出発。次の目的地は中標津、「回転ずし すしロード」&「開陽台」だ。

 R244からR272、中標津方面へ。途中で雨に降られカッパを着る。で、昼には「すしロード」へ到着です。丁度お昼時とあって満席。ウエイティングの用紙に名前を記入し、しばらく待つ。ライダーがまた到着。
「今満席だからココに名前を書いたら良いよ」
と教えて上げたら彼もコバヤシらしく、偶然に驚いた。更に話をしていたらどうやら名古屋から来ているそうだ。こりゃ奇遇だねえなんて話しながら、丁度案内された席が隣だったりして、ん〜何か旅の力って凄いな〜っと。

 席に着いてまずは「サーモン」。ここはこのサーモンがオススメらしく、まずは注文。で、うに、イクラ、・・・何か蟹味噌に似た軍艦巻きが気になり取ってみると、「ツナマヨ」だった。「だから、こう言うのは今日は止めようって言ってたのに、ハンバーグとかさぁ・・・」敢えなくツナマヨで勢力を奪われたが、負けません!エビミソ、甘海老、ウニなどを次々注文。更にライダーに心暖まるサービス、漁師汁(お店からのサービス!)・・・あ、忘れてましたもちろん「ん〜んまぁ〜い!」です。そりゃ内地の寿司屋とは比べるレベルじゃありません。いや〜ホント美味しかったぁ〜しかも安っすー。北海道さんご馳走様・・・です。

 さて、先ほどの名古屋人に名刺を渡すと、「さ、サンダンスの方なんですか?」と聞かれ、「へ?どうして知ってるの?」と。「バイクガイドで見ました。」うん、バイクガイド万歳!名古屋へ帰ったら是非店に遊びに来て下さいよ、名古屋ナンバーのランツァ乗りのコバヤシさん・・・
 雨も何となく小振りになって参りまして、出発。開陽台を目指します。看板に従ってまっすぐに伸びる道をひた走り、雨が段々本降りに・・・ん〜やばい。ですが開陽台と言えばライダー憧れの場所。一度は行っとけ開陽台です。で、開陽台へ何とか到着です。

 雨は容赦なく降り続け、写真を撮るのも忘れるくらい。カッパを脱ぐのも面倒で駐車場脇の電話ボックスへ避難。次のルートを決めます。一応予定としてはウトロまで行きたいわけで、ここから3時間くらいかな?雨も強く、雨天走行はモンスターの不安もありどうしようか悩む。で、地図を睨めっこしていたら近くのバスガイドさんがタバコを吸いにやってきた。

「今からドコ行くの?」
「ウトロまで行きたいんですが・・・」
「さっき海沿いを走ってウトロ側から来たけどあの辺りは雨はあまり降ってなかったよ」

の一言で希望が出た。そう、北海道へ来て何がって、天気が良くてもあっという間に雲が近づいてきて、で、ざぁ〜っと雨。逆に考えればしばらく走れば雨がピタッと止んだり・・・そう考えれば強行軍でもウトロ方面へ向かった方が得策だ。だったら宿を決めてしまおう。ここで宿を決めればソコまで行くしかないわけで、宿が決まれば少なくともよっしーは頑張れる・・・で、とほ宿1件。満室。残念。どうしようかと考えていたら「岩尾別ユース」が。あ、ここ、昨日のX-4の彼が言ってたトコだ。だったら・・・と思い電話。見事予約が取れた。決まれば出発雨の開陽台を後にした。


ハイ!雨の開陽台19号です。雑誌やガイドブックで有名ですね。
 開陽台を降りてバスガイドさんに聞いたとおり左へ。すると見たことのある景色だ。そう、開陽台19号、写真とかでよく見る直線道路だ。幸い車も来ない。オイラはバイクを止め、写真を撮った。この大きな景色に負けないくらい大きなポーズで・・・

 雨も次第に小降りになり、ペースもやや上がり始めていた。D975でR244へ。海沿いのR335を目指し黙
々と走っていた。その時だった。

 「北海道はいろんな動物が居るからね〜鹿や狐なんかいっぱい居るから、あ、注意してね鹿なんか向かってくるから・・・」

 いろんなメンバーにそう聞かされていた。だが北海道上陸後、牧場に居る牛や馬は見るが野生の動物は野良猫すら見ない状態だった。だが、その時・・・

道路の左側から大きな黒い動物が出てきた。オイラはあっと思いバイクを止めた。っていうか、自然にブレーキに力が入った。これ以上近づかない方が良いのは本能的に理解していた。そう、熊だった。

 その大きさ、石川君(サンダンスの厨房スタッフ、180センチオーバー、推定ひゃくウン十kg)の1.5倍はある大きさだった。しかもオイラは本で「熊との付き合い方」という本をましゅまろで読んでおり、「熊が人間を襲った事例」もしっかり読んでおり、それは読んでいても身の毛がよだつ壮絶なもので・・・一瞬、頭をよぎった・・・だが熊はオイラたちの事は見向きもせず、腹をゆっさゆっさ揺すぶりながら道路を横断、歩道から草むらに飛び降りるとすぐさま草むらへと消えていった。オイラの30メートルほど先での話だ。ふと我に返り「写真〜」と思ったが残念なことに手元にカメラはなく、それを写真に収めることは出来なかった。残念。

 北海道はいろんな事ありますね〜熊の出没に驚かされて、気を落ち着かせて出発。R335で羅臼へと向かいます。羅臼と言えばあの「北の国から」のロケ地で一躍有名になった漁港です。ココには自然がいっぱい!羅臼の道の駅でお土産の宅配便を頼み、本当は「熊の湯」や「セセキ温泉」にも行きたかったのですが、時刻も3時を過ぎ、取りあえず宿に向かうことに。

 知床峠で有名な知床横断道路は全て霧。下界は真っ白。ここからは雄大な「羅臼岳」が見えるハズなんですが・・・それでも峠を越えて降りてきたら見えました「羅臼岳」雄大な景色にしばしバイクを止めて見とれます。そう、ましゅまろで会った徳野さんファミリーはあれを登ったんだなぁ〜って。オイラも登りたいです・・・

一応、記念撮影だけね・・・

知ってますか?羅臼の道駅にて・・・
 知床峠を下り、知床五湖、カムイワッカ方面へ走ると本日の宿「岩尾別YH」へ到着です。取りあえずチェックイン。受付の青年はお世辞にも「素敵な対応」とも思えず、「ユースの会員ですか?」「いえ、会員じゃ無いです」「あ、そぅ・・・」(会員じゃなきゃ駄目なわけ???)何か感じ悪いです。オイラ的に、察すると

「あなた達夫婦が来るような宿じゃない、大体、会員でもなく、さらに個室希望だとぉ!!甘えるんじゃない!ここは自然を愛する旅人の来る聖地なんだ、あんたたちバイク乗りは自然も理解してない。バイク乗りは他の民宿でもライダーハウスでも泊まってれば良いのに・・・」

ッテな感じですか・・・しかも、「食事は時間が遅かったので準備できません」との事。ま、はじめからYHの味気ない食事なんか食べる気がしないので上等です。こうなりゃ贅沢してやる!的な感じで、

「あのぉ、買ってきた食事はドコで食べれば良いんですか?」と尋ねると
「食堂の空いたテーブルか談話室」と冷たくあしらわれてしまい・・・怒!です。

そんな訳で荷物を置いてサクッっと出発。ウトロの漁港へと美味しい海の幸を買い出しです。

こんな感じで普通に鹿がいます

夕日のウトロ漁港、キレイだったぁ・・・
 漁港には多くの直売所が軒を連ね、いろんな海産物が手に入ります。何となくインスピレーションで入った直売所でまたしても蟹値切り倒し計画(笑)今度のターゲットはずわい蟹。早速交渉です。

「これで幾ら?」
「ん〜コレは4000円。今なら送料は無料だよ」「いや、送るんじゃなくて、食べたいんですけど・・・」
「あ、それなら3000円かな?安いよ〜身もほら、パンパン…」
そう言って蟹の足をつまんで見せた。へ?と思いあちこちの蟹をつまんで比べて、確かに、違う。また一つ勉強になった。で、その中からめぼしい蟹を見つけ、
「ん〜もう一声!安くならないかぁ・・・」兄ちゃんは、ん・・・と悩み、最後の一押し「2000円だったら買うけどなぁ・・・」さすがに兄ちゃん、売れ残っちゃ仕方ない。で、見事に交渉成立。じゃあ・・・ってんで、他にジャガイモ団子、カボチャ団子600円を買って締めて2500円!いやぁ、ほんと嬉しいっす。近くの酒屋でふらのワインを買い、非常食にカップ麺を買い、観光案内所で観光船の話を聞き、宿へ帰ります。

 宿へ戻ってきて風呂へ入り、いよいよ蟹様のお出ましです。ユースの味気ない食事をしている隣の空きテーブルを陣取り、ビールをジャーンと飲み、蟹を例のハサミでばきばき切り。むしゃむしゃ〜で、「ん〜んまぁ〜い!」今回も蟹蟹、大作戦成功です。

で、あっという間に蟹を食べ尽くし、次は団子の番です。さすがに食堂でバーナーを出して焼くわけにもいかず、一応聞いてみたんですが、やっぱNG。だったら外?と思って聞けば、
「食べ残しをきちんと始末すれば良し」とのこと。ま、食べ残しがあると、熊や鹿や狐が来ますからね。うん、納得。で、早速、外のテーブルで焼き、ワインを飲み、「ん〜んまぁ〜い!」いや〜良い食事してます。YHの前の道では観光バスが夜にも関わらず何台も走ってます。そう、「原生動物を見に行くツアー」のバスです。強力スポットで鹿や熊(は居るのかな?)を照らしつつ、ハザードを出しながらゆっくりとバスがいきます。ハッキリ言って大迷惑ですね。動物たち・・・

 さて、夜も更けて参りまして、寒くなってきたので撤収。談話室へ行けば他のライダーでも居るかなぁと思い談話室へ。ですがノーゲスト。「つまらん!」テレビを付けてみるが大した番組もやって無く、ビデオがあったので何となく再生・・・何だかよく解らないアニメ・・・ビデオテープの山から洋画っぽいのを探し、再生。内容はあまり覚えてません。だって一人でワイン飲みながら、だらぁ〜っと過ごしてましたから。結局談話室待ち伏せ作戦は子供3人。駄目だこりゃってんで部屋へ戻って寝ました。何だかな・・・ここのYHは失敗でした。だってウトロに一杯止まれるトコあるんです。ウトロで泊まるなら現地へ行ってから探した方がイイッス。



Today's Touring Data ツーリングデータ
本日の費用 Total 29501円
食費
コンビニ 480
すしロード 2100
2500
コンビニ 酒 1950

ガソリン代
中標津ホクレン 7.7 921

宿
岩尾別ユース 9450

その他の費用
馬車 1000
土産 11100
本日の走行距離 309km/1870km


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