2004/8/26(Thu)
日本最北端を目指せ!
 
呼人浦KY〜サロマ湖〜クッチャロ湖〜宗谷岬〜稚内

 今日は走ります、走ります。そして走ります。レポートも早足で(爆)走っている時間が長いほどレポートが少なくなるんですね。これビックリ!ですがこうして訪れた最北端は感動!ま、景色は普通だし、場所としてはトホホなんですが(汗)


 例によって朝6時起床。6時半にはコーヒー&オニオンスープ。早めに出発です。へ?何で?そう、今日は稚内まで一気走りの日だからです。朝の通勤ラッシュ(車5台ほど連なってましたね)のお陰でなかなか進まないですが頑張って走ります。R238をサロマ湖方面へ。途中人気の宿「さろまにあん」前ではみんなに大きく手を振り・・・何となく「キムアネップ岬」の看板に吊られて向かう。


 「キムアネップ岬」は思ったより大したこと無く(失礼)ですが駐車場にバイクを止めてふと見るとよっしーが「うぁあぁあぁ〜」っと。何?と思ってみてみたら真っ赤な平原。実際は湿原です。そう、サンゴ草です。サンゴ草はその名のとおりサンゴの様に赤く綺麗に染まる不思議な植物で、網走周辺で見られるらしいです。オイラ、そんな事も知らずにココへ。よっしー大満足。時期が若干早かったから見られるかなぁって言ってたのですが見事ゲットです。

 思わぬサンゴ草との出会いに別れを告げ、次は「北勝水産」へ向かいます。そう、ソコは「ホタテバーガー」で有名な水産業者なのです。で、ドコかな〜と思いつつR238を走っているとありました。でっかい倉庫に思いっきり「北勝水産」の文字が。駐車場にバイクを止め、早速売店へ。まだ時間が早くオープンしたばかりで一番乗りです。で、お目当てのホタテバーガーを発見!喫茶コーナーでゆっくり食べられます。

こちらがサンゴ草。写真じゃ伝わらないんだなぁ

帆立バーガー300円なり〜
コーヒーと共にバーガーを注文。しばらくして出ました「ホタテバーガー様」で、一口・・・「ん〜んまぁ〜い!」新鮮なホタテってこんなに美味しいんですね。ホタテはフライになってるんですが外はサクッ中はジューシー。文句無し、300円は安いです。しかもホタテが中からゴロゴロ出てくる。素晴らしい朝ご飯となりました。

 さて、バーガーを食べて元気いっぱい。ここからは北を目指す一本道です。R238ひた走り。途中看板を見落とし、迷ったりしましたがお陰で素敵なお花畑に出会えたり。うん最高です。途中、道の駅オホーツク紋別で、休憩、更に北上、道の駅マリーンアイランド岡島では小腹が空いて「うにぎり」「かにぎり」「ホタテはんぺん」「蟹はんぺん」を食べて更に北へと向かいます。

道に迷ってお花畑発見!

アフラック・・・!?

軽くランチ。でも御当地にこだわりまス
 途中クッチャロ湖へ寄り白鳥を見て、リフレッシュ、さらに稚内を目指します。そしてやっとの思いで午後3時「宗谷岬」へ到着です。朝から走り続けて、頑張って350kmオーバー。よく頑張りました。故にこの最北端は感動もひとしおです。

 
宗谷岬ではお約束の記念撮影。バイクを入れて名刺用の写真数枚。ま、最北端って言っても写真撮るだけなんですよね。別段、景色が良いわけでもなく。で、証拠写真ってな訳です。そしてお決まりの「最北端到達証明書」を買って(弱いねえこう言うの…)最北端のガソリンスタンドでモンスターの給油。「最北端給油証明所」をゲットし宗谷岬を後にします。


何がって「風が強いんです!」
 宗谷岬から知床までは30kmくらい。ココまで来れば大丈夫です。取りあえず宿を・・・と思い稚内の駅へ。観光案内所で調査。ですがあまりリストが上がりません。ふと見ると「最北端記念入場券」、つまり駅の入場券160円2枚綴りしかも特製入場券だったりして、台紙もついて・・・ってんで記念に買い(やっぱ弱い)で、地図を見ながら決める。
条件は
1、今日は沢山走って疲れたからテントはイヤだ。
、明日、礼文へ渡りたいから駅の近く。
3、ご飯が食べにいける場所って事で駅の近く。
だった。そんな中、ツーリングGoGoの0円マップに「ライダー旭」を発見した。これだ!銭湯も併設、1人1000円風呂320円。ま、これで個室が取れたらオッケーだ。で、電話。おばあさんが「あぁ、大丈夫ですよ〜」と。決まったら取りあえずGoです。

こちらがライダー旭の本業です。年代物・・・
 駅から5分ほど走ってライダー旭に着いた。ソコはお世辞にも綺麗とは言えないが銭湯もあり、駐車場もあった。おじいさんが出てきて中へ案内された。へ?ここって銭湯・・・そう、銭湯とは別にさらに隣に「家族風呂」って入口に書いてある場所へ案内された。廊下は電気もついて無く、左右には「入浴中」の電気のついた小さな扉がいくつもあった。そこの一番奥の扉に案内され、おじいさんは扉を開けた。そう、そこは以前家族風呂として利用していた部屋、と言うより箱だった。窓もなく湿気でジメジメ、何だかカビ臭かった。

「ん?失敗したか?」とも思った。だがそれはある意味正解だった。トイレと「談話室と言う名の大部屋」も案内され、風呂は別料金だがどうするか?の問いかけに疲れていたよっしーが「じゃお願いします」と応えた。ま、いいか。歩いて風呂へいけるなら・・・

 取り合えず荷物を考え、部屋の布団にそのまま入る気がしなかったのでシュラフを持ち、部屋でくつろいだ。ん?だが10分持たない・・・ソコはまるで先日見た網走監獄の独房のようで、唯一違うところは窓がない変わりに稚内の観光ポスターがでっかく張り出されている点ぐらいだ。

 ま、風呂へ行こう。気分も変わるだろう・・・と風呂へ向かった。コレまた年代のお風呂だ。以前、伊豆で入った銭湯とイイ勝負出来そうだ。もちろん番台があり、ロッカーとは無縁である。男湯と女湯は天井でつながっており、ソコには年代物のポスターが沢山張り出されていた。お客はオイラの他に1名。地元のおじさんだ。早速、風呂へ。

 まぁ湯はなかなか。止めてもしっかり止まらないシャワーで頭を洗い、体を洗い、湯船につかった。うん、なかなかだ。まコレならイイか・・・気分よく湯に浸かっていると浴槽のカランに目がいった。コレをひねると何が出るんだ?湯か?水か?オイラは興味本位で、ひねってみた。水だった。しかもスゴイ勢い。慌てて止めた、が止めたはずだがカランの隙間から水がプシューっと吹き出してきた。

 慌てて手で押さえでも止まらない。開けたり締めたり、を繰り返し、ドコか上手に止まる場所があると探したが見つからない。回すたびにカランが緩んでいるらしい。「まずい、このままじゃ溺れる?いや、溺れるほどは水深は無い、でも止まらなければどうなる??焦るな、焦るな、さっきまでは止まってたんだ・・・」冷静に考えようとした。だが、しばらく回していると最悪な状況が頭をよぎった。それは鯨の潮吹きの如く、水が天井に向かって天高く吹き出しているそんな様子が・・・おじさんは頭を洗っており完全無視だ。

 だが、冷静になってよーくカランの形を見て、何となく構造がわかった。ん〜そうか、抑えれば良いんだ・・・そう、カランは丁度、宗谷岬の塔のように円錐形になっており、上のネジが完全に馬鹿になっていたのだ。だから回した瞬間水圧で緩んで上に押し上げられ、隙間から水が噴き出していたのである。押さえ込み、一本。水攻めは終わった。おじさんはのシャンプーも終わった。何だかとても長い時間、遊んでいた気がした。

 お風呂へ入って逆に疲れた。疲れと同時に腹も減ってきた。風呂から上がるとよっしーは既に出ていた。で、ご飯へ。宿のおじいさん情報によると300メートルほど歩くと南稚内の駅があるらしくそこに行けば何でも食べられるとの事だった。しばらく歩いてみようと思い歩いたが一向にその気配がない。で、やめた。帰ってバイクに乗り換え辺りを散策してみることにした。

 さすが稚内はソコソコの町で結構、車も多い。ケンタッキーフライドチキンの看板に惹かれつつ、ここでケンタッキーも無いだろうって事で店を探す。だがなかなか良い店が無い。これだ!ッテ思えない。しばらく走って悩んで市内のデパートへ向かった。デパートは情報源の固まりだ。オイラは本屋を探し、旅行雑誌を見て回った。で、一件の気になる店を発見した。「旅人たちが集う店 「網元」」だ。これだぁ!場所をある程度覚えて出発した。


雰囲気のある佇まいです。「網元」
 時刻は7時をまわり、すっかり暗くなってきた。「網元」は稚内駅のすぐ近くの飲屋街にあった。これだ!待ち望んでいた飲み屋(居酒屋)だ。店内にはいると他にお客はいなかった。でも見るからに旅人であるオイラたちを暖かく迎えてくれた。うん、好感触!取りあえずビールを注文。雑誌で見た磯辺焼きを注文した。何だか面白い講釈がメニューに書いてある「当店は時間がかかります。」ま、時間がかかるのは仕方ない。美味しい物を食べるためには・・・で、「カウンターをのぞき込んだら料金3割り増し!」へ?なんで?女将に聞いてみた「そりゃだって手の内見られたらイヤでしょ。だから・・・」ふーん。ま、一理あるかな。とも思った。
でも「だったら磯辺焼きって目の前でコンロで冷凍の磯辺焼きを焼くのは如何なものかと思ったり」ん〜当たりなのか外れなのか・・・ただ、出てきた磯辺焼きはマズマズの美味しさだった。味噌が決めてらしく、その味噌をチョット教えてもらった。「カネサ味噌」買って帰ろうと心に誓った。

 さて、磯辺焼きを食べているとホッケが焼き上がってきた。コレが最大のピンチとなった。「お待たせ〜」と出てきたホッケ。ま、別段とくに何って訳もないホッケだ。だが店員の女将2号が言った

「ホッケは頭から食べられるから、まず頭食べて・・・」

それは
「ホッケの頭食わんと身の方食わせんからなぁ!」

ってな雰囲気だった。恐る恐る食べた。ホッケの頭。それは稚鮎より若干堅かったが、まぁ、食べられない訳ではなかった。

「いや〜ホッケの頭初めて食べましたぁ〜」とか言いつつさて身をと思った瞬間

「次は骨の番ね〜」と。

へ?ホッケの中骨(涙)確かにホッケの骨に着いた身の部分はオイラも好きだ。でも骨だなんて・・・でも食わないと身が食べられない。で、骨を分けて食べた。まぁ、これも食べられないわけではない。で、やっと身を食べることを許可された。ただ

「ホッケは全部食べられるからね。皿に何も残しちゃ駄目だから・・・」と釘も刺された。

で、オイラ。んなもん喰えるわけないだろ!と心の中で怒!結局ホッケの一番美味しい所が食べられずお腹が一杯になった。そうしてホッケと格闘していると旅人と思われる客が2名(1名×2)来た。隣の青年と旅行の話でやや盛り上がったころ、あとで来店した旅人が言った「えーっと、ビールと・・・ホッケ!」オイラはみんなと目を合わせ心の中で叫んだ「地雷踏んだぁ〜残念!ホッケ斬りっ!」

 さて、何となく煮え切らないままお腹も膨れ、宿へ戻った。カビ臭い部屋でそんなに長いこと起きていられずに玉砕。寝た。あ、そうそう、網元ですが最後、地元のおじさんが2人来店。地元の客がたくさん来ない店はハズレですね。これ教訓。情報誌にチョットだまされたかな?と。



Today's Touring Data ツーリングデータ
本日の費用 Total 14428円
食費
北勝水産 ホタテバーガー、コーヒー 1060
うにぎり、かにぎりなど 1000
稚内 網元 6500

ガソリン代
紋別 ホクレン 8.63 988
北見 ホクレン 7.5 882
稚内 ホクレン 8.2 938

宿
ライダー旭 2600

その他の費用
証明書など 460
本日の走行距離 409km/2397km


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