2004/8/31(Tue)
レンタでGO!
 
小樽〜余市〜積丹〜ニセコ〜倶知安〜小樽(小樽グリーンホテル連泊)

 やっぱり来ました台風18号!本来なら北海道はほとんど台風の影響を受けないと聞いてましたが、この台風は違いましたねぇ。道内でも大変な被害が出ていたそうです。そんな日ですから、レンタカーで観光することにしました。


 朝7時起床。取りあえず外の様子を・・・雨こそ降ってませんが風がやや出てきてます。そう、今日は九州から北日本まで強い勢力で各地に被害を出した台風16号が北海道にやってくる日なのです。普通北海道はほとんど台風の影響を受けることがないのですが、朝のニュースの函館では強い風と雨に吹きさらされている町の映像が流れ、おそらくコレが数時間後に小樽にも来ると思われ・・・取りあえず作戦会議を1階のレストランで。コーヒー200円。安いです。

 いろいろ案が出ました。ですがモンスターの調子が悪くなるとそれこそツーリング所か帰れなくなる恐れもあり・・・オイラがふと言ったこの言葉で決まりました「こんな時、車だったら関係なく観光できるのに・・・」そして5分後にはフロントでレンタカーの準備をお願いしてました(爆)


原酒販売コーナー。この中に・・・

手前のグラスが1つ無いのはオイラの仕業です
 慌てて準備。温泉セットとお金、予備の防寒服を持ってフロントへ向かうともう既にレンタカー会社が迎えに来てました。やるなぁオリックスレンタカー!迎えの車に乗り近くの営業所で受付を済ませ出発。今日のお供は「スズキ スイフト」です。これ、小さくて小回り効くし良い車ですね。走らないのが難点ですが・・・

 で、最初に向かった先は余市。R5を通り余市市街へ。そしてナビの指示通り到着しました。「ニッカウヰスキー 余市工場」です。時間は朝9時。朝一番のゲストでした。ココではぜひウイスキーを買って帰りたいと思っていたので場内をぐるぐる回り「原酒販売コーナー」を発見。ですが朝早いこともありまだやってません。仕方なく土産フロアへ。

 あ、試飲コーナー発見!「楽しい旅の思い出のため、飲み過ぎに注意しましょう」の張り紙発見!確かに!朝から酔っぱらっては身も蓋もありません。ですが1杯。まずはストレートで「ん〜んまぁ〜い!」オイラは仕事柄、何度も蒸留所へ行ったことがあるのですが、やはり蒸留所で飲むウイスキーは美味いですね。さらに仕込み水で倍に薄めて・・・香りが引き立ちます。「ん〜んまぁ〜い!」はぁ幸せ・・・「蒸留所限定販売」の文字に惹かれつつそれでも原酒がイイってことで売店のおばさんに原酒販売コーナーがいつ開くか聞いてみる。社内インターホンで問い合わせてもらい、開けてもらった。で、原酒販売コーナーへ。

 ここはウイスキー貯蔵庫も兼ねており、中に入ると樽とウイスキーの良い香りが・・・朝一番で扉を開けてすぐだから、と言うのもあるでしょうが、ソコはお花畑のような甘〜い香り。もっともよっしーは「臭いだけで酔っぱらいそう・・・」と言ってましたが。様々な原酒の香りを嗅ぎ、コレは!と思う原酒2本をゲット。これ、高いんです。ですが、記念に・・・シェリー樽の15年と25年。花のような香りが素敵な気分にさせてくれます。

積丹は奇石のオンパレードです。

島武意海岸から、本物はもう少し綺麗です
 さて、原酒も買えて心残りも無く、蒸留所を後にします。R229を通り積丹半島へ向かいます。雨は相変わらす降ったり止んだり、風はそんなに強くありません。途中D913へ。マッカ岬を過ぎ、積丹半島の先端、「島武意海岸」へ到着です。駐車場に車を止め、細いトンネルを歩いて断崖絶壁へ。素晴らしい景色です。

 雄大な景色を堪能し、何となく腹が減ってきたので積丹名物「ウニ丼」を食べることに。ここD913には数多くのウニ丼屋があり、ドコへ入ろうか迷ってしまいます。観光バスがドーンと止まるようなウニ丼屋はあえて避けて、小さな「漁師の店 中村屋」を選びます。


こちらが「中村屋」でございます・・・

ツブ貝のでかいこと・・・

ウニ丼様〜

大漁丼様〜
 店内は清掃も行き届いており、良い感じ。早速、ウニ丼、大漁丼を注文。しばらくして女将さんが「これご馳走するから」と「つぶ貝」を出してくれる。おぉ、素晴らしい!爪楊枝でつぶ貝と格闘しながら美味しく頂いていると出ました!「ウニ丼様」&「大漁丼様」。で、いただきま〜っす。で、「ん〜んまぁ〜い!」ほのかに香る潮の香り、臭みもなくこれぞフレッシュ!な味わいです。すると駄目押しで、「これもご馳走するね〜」と言い、なんと甘エビの踊りを出してくれた。へ?これ、オマケ?ってな感じです。しかもザルから飛び出すほど元気な海老ちゃん。「頭をもいでね、殻剥いて食べれば美味しいから・・・」と。ありがとうおばちゃん。凄いぞ「中村屋」。剥きたての海老ちゃんは透き通り、ってか、まだ生きてるんだよねえ。で口に入れた瞬間プルルンっっと。「ん〜んまぁ〜い!」コレを表現する言葉が見あたりません。Sorryです。

 お腹も大満足。美味しく頂きました。入口にの水槽にはさっきの甘エビちゃんが・・・「今日は漁に出られないから昨日入れたヤツだけどね・・・だから生きも良いし新鮮だよ」と。確かに、美味しかったです。また食べた〜ぃい。

神威岬より、晴れていれば・・・
 R229へ戻り、海沿いをしばらく走る。余別漁港を過ぎて神威岬へ向かいます。「積丹ブルー」と言われる海の青さは残念ながら悪天候のため見られなかったが、景色は圧巻。岬の先端への道は悪天候のためゲートが閉まっており残念。ですが展望台からの眺めで十分。素晴らしい景色です。ここで神威岬の伝説を・・・

神威岬に残る伝説

義経に想いを寄せる日高の首長の娘チャレンカ。北へ向かった義経を追って神威岬までたどり着いた時にはもうすで に遅く、義経の乗った船は北へ向かって船出した後でした。チャレンカがいくら大声を張り上げて叫んでも風にかき 消されて届かず、チャレンカは恨みの言葉を残して海に身を投げてしまいました。その姿が岩と化し、神威岩になっ たそうです。
チャレンカの残した言葉…「和人の船、婦女を乗せてここを過ぐればすなわち覆沈せん。」 ・・それ以来、女の人を乗せた船がここを通ると必ず転覆したので、神威岬は女人禁制の地になりました。

ふむふむ、勉強になりました。だから「女人禁制の岬」とか書いてあったんですね。当日はふーん、位でした。あ、もちろん今は女人禁制って事は、ありませんが・・・


 神威岬を後に、積丹半島の東側を通り岩内へと向かいます。途中トーマル峠を通るD998を通りたかったんですが、悪天候の為中止。Kちゃんのオススメでしたし・・・晴れててバイクなら絶対行ってましたが・・・

 残念。途中パトカーの渋滞?でなかなかペースも上がらず、やっとの思いで岩内へ着きました。岩内からはR276、国富からR5、ニセコへと向かいます。倶知安(くっちゃん)からD58へ。ここも天気が良ければ最高の眺めでしょうね。完全に霧。残念です。5色温泉を過ぎ、なんだか温泉に入りたいなぁと調べていたらありました。「大湯沼」。あまり知られていませんがココは道内でも有数の硫黄の産地。その硫黄成分が沼のあちこちに湧き出すという神秘的な沼です。

大湯沼、自然は偉大ですね・・・
 「早く入ろう!」と急いで沼へ向かったのですが、どうやらオイラの勘違い、「沼は高温で入れません」でした。残念。こんな大きな沼温泉に入れると思ったのにぃ!かろうじて沼の脇に足湯があります。こんなのじゃ納得できん!で、辺りを見回すと、ありました。「国民宿舎 雪秩父」さっそくお風呂セットを持って出撃です。
 バイクも何台か停まってます。こんな天気なのにご苦労様です。受付で入浴料500円を払い、温泉へ。おぉ、素晴らしい!内湯は鉱泉と硫黄泉の2種類。さらに露天風呂は寝湯、ジャグジー、そして硫黄露天風呂、お気に入りだったのは大湯沼露天風呂。そう、大湯沼の源泉がダァーっと流れている100%天然掛け流し温泉なのです。もちろん強烈な硫黄泉。シルバーアクセサリーの色の変化を見る限り、地元、飯田の湯里湖より硫黄成分は濃いです。余りの良いお湯に時間を忘れてしまい、気づくと1時間、しっかりまったりです。

 温泉を出て牛乳、温泉卵でパーフェクト。120%の満足度です。いやぁここの国民宿舎はホントGOODです。一度泊まりたいですね。ぜひ・・・

国民宿舎「雪秩父」です。

温泉卵と牛乳。

大湯沼の源泉風呂。ドロ&硫黄で濁ってます
 国民宿舎で、他のライダーとしばらく話し、出撃です。D66でグルッと羊蹄山の方へ向かいます。ココはあちこちに羊蹄山にの湧水が流れ出しており、中でも有名な「ふきだし湧水」へ寄ってみます。

 ここは羊蹄山から何十年と掛けて流れ出す、自然のミネラルウォーターが文字通り「吹き出し」ておりまして、その量は洪水の猿渡川(ローカルでゴメン!)くらいです。その水が流れ込む池は素晴らしい透明度で、「お魚釣りた〜い」と思わず言ってしまうほど数多くのお魚が棲んでおり、まさに水の、いや、雄大な羊蹄山の恵みを感じます。そしてペットボトルに水を汲み、ふきだし湧水をあとにします。

 R276で倶知安を抜け、R5、経由で余市方面へ戻ります。途中「フルーツ街道」へ。ココは文字通り多くの果樹園があるいわゆる農道なのですが余市市内をパスできるなかなか走りやすい道です。思わずペースも上がります。

 小樽周辺まで帰って参りまして、一応小樽の夜景スポットで有名な天狗山を目指します。標高こそ500メートルそこそこですが天狗山の駐車場から見る小樽の町は素晴らしく、まだ夕方で日も暮れてないのですが素晴らしい景色です。ですが、台風の影響でしょうか、風はモーレツに強かったですね。これ、夜景だったら最高です。

やっと食べられた醍醐様
 再び小樽へ帰って参りまして、レンタカー返却までまだ時間があります。で、昨日食べられなかった「醍醐」を求めて「ポスフール」へと向かいます。ポスフールへ着いてあぁ、と思いました。数年前に小樽に大きなデパート、いや、総合レジャー施設が出来たと聞いてましたが、ココがそうだったんですね。イオングループ、恐るべしです。大きな立体駐車場に車を止め、目的の六花亭へ向かいます。エレベーターで六花亭のある1階へ。で、ありました。六花亭。早速目当ての「醍醐」を・・・ありました。残りあと6個ほど・・・昨日「この時間だと売り切れている可能性がある」と言われていたのですが、台風の影響か?まだありました。
醍醐2個とバターサンド(自分で食べる用)をゲットし、大満足。取りあえず店内を物色します。ロイズのチョコ、焼酎、札幌クラシックビール、うーん、いろいろ売ってます。てか、ココは北海道物産コーナーでした。なるほど・・・オイラはまだ酒やお土産を買い残してあったので、「ココからお土産を送ろう」計画です。

 まずは焼酎。いろいろありますね〜あの有名なシソの焼酎「鍛高譚(たんたかたん)」もありますね。これやっぱ道内でも人気のようです。で、オイラが選んだのが「三石こんぶ焼酎」。面白そうです。さらに「とうきび焼酎」、そして最近人気らしいです「琥珀の梟(ふくろう)」の3本。味はサンダンに帰ってからのお楽しみです。あと、北海道限定キャラメル14種、ロイズのチョコバー、札幌クラシックビール3ケース(驚)をゲット。その他、細々したものをあれこれ買い、2個口でクール発送。これでお土産は完璧です。車へ戻り、何となく食べたくなって「醍醐」を食べる「ん〜んまぁ〜い!」六花亭万歳!です。

 さて、お待ちかね、夕食の時間が迫ってきました。ポスフールのお姉ちゃんにドコか良いところを、と聞いてあったのでソコへ行こうと思ってたのですが、一旦レンタカーを返却。ついでにインタビュー「どこか美味しいもの食べられる店ないですかねぇ・・・」で、1件紹介していただき、さらにソコまで送っていただくことに。サンキューレンタカーの兄ちゃん!です。

 紹介された店は「聖徳太子」。居酒屋です。何だか賑わってます。店にはいるとネタケース、生け簀、こりゃいい感じです。座敷に案内され、メニューを見てびっくり!全品300円。ま、それなりに高くてオススメなのは別にメニューがあるのですが高くても800円くらい。生ビールなんて280円。オドロキの安さです。取りあえず生ビールとウーロン頼み、八角の刺身、ほっけのチャンチャン焼き、アン肝、うに卵とじ、などを注文。取りあえずビールで乾杯!「ん〜んまぁ〜い!」と言いたいトコですが、明らかに「発泡酒」残念!他に飲み物は?と思いメニューを、「熱燗、ひや、カクテル、焼酎」おい!他にないのか!地酒とか、焼酎とか・・・瓶ビールすらありません。残念。

 ま、いいかと発泡酒を飲んでおりますと、八角のお刺身。「ん〜んまぁ〜い!」コレはなかなかいけます。

 で、アン肝、「ん〜んまぁ〜い!」これもなかなかです。

で、ほっけ登場。残念!チャンチャン焼きはオイラが北海道でどうしても食べたかったのですがいままで食べられず、やっとここで食べられると期待したのですが見事にハズレ。鉄板の上で野菜と一緒に油で揚げたほっけの切り身が・・・味噌も掛かってますがイマイチ。ウニ卵とじに至ってはウニの香りすらせず、味も微妙。ハズレだ!完全にハズレだ。お客は入っている。ソコソコ・・・でもよく見ると学生や貧乏そうなサラリーマンが大半を占めていた。速攻で切り上げ撤収。あ、八角は全部食べましたが・・・2杯目のビールという名の発泡酒も半分残し、尻尾巻いて逃げます。

 幸いまだ腹は5分止まりです。まだ食べられる。期待を胸に最後の賭けに出ます。あの「ポスフール」のお姉さんに聞いた寿司屋へ向かいます。その名も「庄坊番屋」。

 店がまえは立派です。ここなら行けそうだ。暖簾をくぐると右手に「江戸前風」の金屏風のカウンター、何か高そうです。テーブルに案内されてメニューと睨めっこ。取りあえずビールとウーロン。で、目に止まったのが「海鮮陶板焼き」。美味しそうです。回りのテーブルをくるっと見回すと、それらしい皿がテーブルに。よく見るとホワイトカラーのサラリーマン。さっきの店とは明らかに客層が違います。向こうに座る老夫婦も何だか気品のある雰囲気。

 で、陶板焼き、握り少々、氷下魚(こまい、と言いまして体長15センチくらいの魚の干物)、ザンギ(唐揚げ)等を注文。ビールはやっぱ美味いですね。明らかにさっきの店とは違う・・・

氷下魚、初めて食べた・・・

海鮮陶板焼きは稚内とは大違い!

にぎり様〜イカと生ホッキ貝

カウンター、金屏風が見事です。
 
 さらにトイレに行って驚きました。奥には座敷があり家族連れ、カップル、などで一杯なのです。これだ!ココは当たりだ・・・しばらくして陶板焼きが来ました。コンロでジュージュー音を立てて焼きます。で、一口「ん〜んまぁ〜い!」さらに握りも「ん〜んまぁ〜い!」氷下魚「ん〜んまぁ〜い!」ザンギ「ん〜んまぁ〜い!」・・・大当たりでした。ありがとうポスフールのお姉さん・・・

 余りの量に食べきれず、ザンギお持ち帰り。歩くのも疲れるのでタクシーを呼んでもらい、ホテルへ帰る。帰りのタクシーの運ちゃん、「バイクですかぁ?」って「はい、愛知から来ました〜この当たりは走りやすくてイイですねぇ」・・・しばらく話して何だかこの人バイクのこと良く知ってるな?と思ったらR1乗りでした。思わず名刺交換。サンキューでした。

 で、ホテルへ帰ってビール。幸せな1日が終わりました。明日の夜はいよいよフェリーで帰らなければ・・・残念!



Today's Touring Data ツーリングデータ
本日の費用 Total 72195円
食費
コンビニ&コーヒー 1456
中村屋 ウニ丼、大漁丼 4500
居酒屋 聖徳太子+庄坊番屋 8856
六花亭他 720

ガソリン代

宿
小樽グリーンホテル 7400

その他の費用
レンタカー、温泉他 9512
お土産 38751
タクシー 1000
本日の走行距離 325km(レンタカー)/3601km


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